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第五章 アニマ編一話 アニマの民キャト

Author: 深月真
last update publish date: 2026-09-15 10:57:16

「うわっ!!」

 異世界に着いたと思ったら、なぜか俺は落下した。モロに腰を打つ。

 転移座標がズレたのか? リアジュの侵攻の影響かも知れない。

 さてと。ここはどの異世界かな?

 辺りを見回すと、草原が広がっている。視界の隅に村らしきものを発見! 割とラッキーだ。

 まずは、あそこに向かおう。

 俺が歩を進めた瞬間、ガシャンという音がして、脚に激痛が走った。

 これは、罠!? 動物用の罠か、それとも……

 俺が思案を巡らせていると、後ろから声がした。

「わ! わわわ! ご、ごめんなさい!」

 振り向くと、小柄な獣人の少女が慌てている。どうみても敵意は無さそうだ。

「あなた、セーフガーデンのヒトよね?」

 念を押さなくても分かりそうなものだ。ここはたぶん獣人だけが住む異世界アニマ。

 つまり、人間がいたらそれはセーフガーデンからの転移者に決まっている。

「俺は、セーフガーデンから来たトバリ。キミは?」

「私は、アニマの民、キャト。よろしくね!」

 明るくて親しみやすいキャラだ。それは良いが……

「そろそろ、罠を外してくれないかな?」

「わ、ご、ゴメンなさい!!」

 罠を外してもらったが、結構痛い。出血もしている。

「狩りでもしてたのか?」

「ううん、ちょっと違って。最近野盗がこのあたりをうろついてるの。だから、捕まえて懲らしめてやろうと思って」

「俺がその野盗だとは思わなかったのか?」

「まさか! アニマの民はカンが鋭いの。良い人だって後ろからでもすぐ分かったよ!」

「そうか、ありがとう。ところで、キミ強いのか? 野盗を倒せるくらい?」

 キャトは笑って、

「アタシが強い? 冗談! でも、アニマの民は勇敢なの。村が危険だって分かってるのに、行動しないなんてありえない!」

 この性格。ちょっと、ヒカリィに似てるな……

「キミに訊きたいことがいろいろある。俺から話さなきゃいけないことも。ダメージもあるし、とりあえずキミの村に案内してくれないか?」

「もちろん良いよ! よろしくね、トバリ!」

 俺はキャトと情報を共有しながら、村へ向かうことにした。そのとき……

「へっへ、待ちな。女連れの兄ちゃん」

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